LES FILLES DU BOTANISTE

という映画を見てきました。直訳すると『植物学者の娘たち』
中国映画でフランス語字幕。ダイ・シージエ監督。

舞台は80年代の昆林。中国人とロシア人との間に生まれた孤児(リン・ミー)が街から離れた孤島にある植物園に暮らす植物学者のところへSTAGE(見習いと言うか研修というか)にいく。そこで、植物学者の娘アンと出会い、やがて2人は禁断の恋に落ちてしまうもこの植物学者はアンの兄ドン(軍人)とリン・ミーを結婚させてしまう。
しかし普段、ドンは兵役でチベットにおりほとんど家に帰ることができず、結局は植物学者、アン、リン・ミーの三人で暮らすことになり、この暮らしが2人の情愛をさらに強固なものとしてしまい・・・・・・。

続きは映画館で。

この作品を見ていて思ったのはまず2人の間の愛が「美しい」ということ。決して同性愛がいやらしいというか目を背けたくなるような愛ではなく、一人の人間と一人の人間の間に自然的に生じた愛であるということを表現しているのではないかと思った。
さらに、この映画の中でかもし出す官能性がとてもすばらしかった。
温室のマッサージ台の下に薬草をひいてその上に湯をかけ蒸気を出しながらリン・ミーがアンをマッサージするシーンがあったが、蒸気が出ていることによって西洋のそれとは異なる、東洋的、オリエンタルな官能性を引き出しているように思った。

帰宅する途中に、アイスクリームを買って食べる。

そろそろ飯でも作ろう。