シネマデイズ。

日本ではゴールデンウィークも終わりですなー。
フランスは明日は第二次世界大戦の休戦記念日で休みみたいです。

そんなわけで、ここ何日間か立て続けに映画を見てました。
日本にいたときは年に数回しか見なかったのに、最近は「映画なしではやってられねーよ」
ってな感じで足しげく映画館に通っております。

最近見た映画はアレクサンドル・ソクーロフ監督『LE SOLEIL』。第二次世界大戦末期、戦後の昭和天皇を描いた作品。昭和天皇を演じたのはイッセー尾形。立ち居振る舞いや話し方など忠実に昭和天皇を再現しているように思われた。皇后を演じたのは桃井かおり。これまた、イッセー尾形との息の合った演技はすばらしいように思われた。
昭和天皇の心理を描写するということはあまりなかったが、しかし、心理描写がないというのがこの映画をかえって際立たせているように思われる。日本での公開は諸般の事情のため微妙かもしれないので、このチャンスに見ることができてよかった。

次は『LA DOUBLURE』フランシス・ヴェベール監督。日本では『貴人たちの晩餐会』で有名。(Sちゃん情報)コメディー映画でした。まーパトリス・ルコント『LES BRONZES』より断然面白い映画だった。かつ女優たちの美しいこと。ひさしぶりに笑えた映画だった。

3本目。邦題『白バラの祈りゾフィー・ショル、最期の日々』。
ベルリン映画祭を初めとして数々の映画祭で賞を総なめにした映画。
ナチスドイツ政権下のレジスタンス活動を単に描いた作品ではなく勇気ある一人の女学生の信念を描いた個人史的な映画。泣きました。
とにかく見てください。

4本目と5本目は『コーラス』と『スパニッシュ・アパートメント』日本でも有名な作品なので感想等はあえて割愛。しかしながら後者はいろんな問題について考えさせてくれる作品。必見の一作。続編の『ロシアン・ドールズ』も機会があれば。

最後はジョン・マルコヴィッチ主演『クリムト』。かなり期待していたがいまいち。
途中で出て行く人も見られた。

さて、来週もたくさん見よう。